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幸せ娘としろねこダンス

『幸せ娘としろねこダンス』

 06年1月の作品。思い出せば思い出すほど懐かしさのこみ上げる作品です。
 なかなか寝付けない夜に、次の小説について構想を練っていました。ところがプロット制作どころか、アイディアのひとつも出てこない。仕方なく、眠ることに専念することに。すると、現か夢か、その狭間にたたされた時、『幸せ娘としろねこダンス』この奇っ怪なタイトルが脳内に舞い降りてきました。本当です。この作品は、意図せずに思いついたタイトル、それがとても気に入ったため、タイトルから本編を制作したものです。本編はタイトルほど平和ではないのですが。
 TC投稿初期のものです。TCに投稿するとあって、文章作法に気をつかったことを覚えていますが、今読めばその拙さから成長を実感させてくれます。

本編

 本編だけでは終わりません。せっかくリクエストまでいただいた作品であるため、可能な限りこの作品にまつわるコンテンツを掲載していきます!

<<初投稿時のコメント>>
■作者からのメッセージ
原稿用紙16枚
 ここでは3回目の投稿になりました。今回は自分なりに寓意のある小説を書こうと思ったのですが、この小説を読んで何か感じるものが有れば作者としてとても嬉しく思います。
 酷評も甘んじて頂きますので、意見・感想をお願いします。

06/01/04 誤字・倒置・表現を10点ほど訂正しました。

……三回目にして随分自信ありますねぇ。この頃ほど「酷評」をおそれていた時なんてありません。甘んじて頂く、虚勢に満ちています。

<<今だから書けるあとがき>>
 当時、この作品のラストについては高評価を頂き、作者としては満足していました。その評価故に、ラストの解釈は読者にまかせる、と言っていたのですが、実はラストには作者としての解釈が存在します。もう古い作品なので、作者がラストに込めた意図を発表しておきます。
 その後、笹岡恵里はどうなったのか。本編では最後の一文でそれが暗示されていますが、具体的には記していません。読者によれば、この娘は不登校になっただとか、転校しただとか、行方不明だとか読み取ることができると思います。しかし、作者はそんな最悪の結果を描こうとした訳ではなかったのです。
 つまり、「二度と姿を現すことは無かった」とは、笹岡恵里当人が物理的に消えてしまったのではなく、「踊らされる者としての幸せ娘」が姿を消したということを表しています。従って、最後の一文で笹岡恵里がいじめに屈することのない人間に変わっていきました、ということを表しています。
 幸せ娘こと主人公笹岡恵里。このお話では、かわいそうな役を演じていただきましたが、書いているうちに「幸せ娘」たるキャラクターを気に入ってしまいました。ここまで書けば、分かる人には分かっていただけますね。あの『三日間で爆弾を!』における津久葉明里は、二代目幸せ娘として笹岡恵里のキャラクターを踏襲しております。このキャラクターでもっと違う世界を描きたかった。そこから生まれた明里であり、翔也君でした。


 小太郎さんへ。リクエストありがとうございました。上記のあとがきでしたが、これが当時感じていただいたものを壊さないかどうか心配です。実を言うと、上記のようなことは、小太郎さんには見抜かれていた節がありました。当時頂いた感想に明記されており、それはもうTC読者の読解力に驚かされたものです。
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コメント

 
小太郎です。
リクエストに応じて頂き、ありがとうございました。
さて、実は私自身、批評というものを初めて書いたのがこの作品だったりします。そんなわけで、私にとっても勝手に思い深いものがあったりするわけですな。まあ、私の場合は回を重ねるごとに批評が上手くなっているわけでもなく、残念なこってす。
今回はせっかくですので、前回の批評と藍紫蒼世さんのあとがきを踏まえた上での再意見です。

<<文章>>
いまさらながら偶然見つけてしまった。
「何とも形姿し辛い舞を唐突に疲労する。」
              ↓
「何とも形姿し辛い舞を唐突に披露する。」


<<物語>>
前回の批評で私は以下のように意見しました。
■□■□■□■
恵里が踊らされるシーンは、リアルすぎてイジメが題材になりそうな勢いです。
というより、恵里が踊らされるシーンの印象が強すぎて、オチがかすんでいるように思えます。
猫と恵里、恵里と瑞希の関係をリンクさせているのだから、恵里が猫を悪意なく躍らせたように、瑞希の悪意ももう少し抑えめでいいのでは? と感じました。
■□■□■□■
今思うと、これは失言だったなと思っています。なぜなら、このリアルなイジメの重さこそが、私の心に長く残っている理由の一つなのですから。天然な恵里につけ込む悪友達の意地悪さが控えめであったなら、この作品は薄いものとなっていたのだろうなと、いまさらながら思う次第であります。

さて本題、その後の笹岡恵里についてです。
前回は以下のように批評しました。
■□■□■□■
・良いところ
最後の一文、
「その後、踊らされる者は、踊らす者の前に二度と姿を現すことは無かった。」
がばっちりとこの物語を締めていました。お見事です。

また、影の主役としては以下の文です。、
「しかし、それを貪るかと思いきや、一口だに食べず、見下ろす恵里を一瞥したかと思うとそそくさと草むらに去ってしまった。」
猫のクセに、孤高な狼のような態度に、恵里のこの先に希望がありました。
具体的には以下のような感想がもてました。
『その先恵里は、一瞥をくれた猫のように他者に屈せず孤高に生きたのだろうか?
それとも、逃げるように瑞希達を避け、孤独にくらしたのだろうか?
願わくばダンスを真似たように、前者であってほしい。』
■□■□■□■
ここらへんは、藍紫さんの後書きの『笹岡恵里がいじめに屈することのない人間に変わっていきました』と、類似しています。
私が上記の感想をもったのは、白猫と恵里がリンクされていたからで、だったら白猫のように恵里も……という願いなのです。願いなので、『前者であってほしい。』という感想になり、『きっと前者なはずだ』とは思えませんでした。
理由はひとつ、作品内で恵里が成長しなかった。作品内で成長しないのはいいとしても、成長を匂わせる態度やセリフもなかったからです。だから、『恵里が不登校になった』という感想があったら、これは自然なことでしょう。私の場合は、白猫と恵里のリンクにすがって、無理やりハッピーエンドを構築したというのが、正直なところです。ダンスを真似たように、最後に白猫が見せたような強さを、恵里にも持って欲しいという願いです。
白猫と恵里のリンクをかなり強くさせると、もっと自然に、恵里は強くなったと感想を持てたかもしれませんが、それだと恵理が白猫をイジメないといけませんからね(笑)。感じの良い天然娘ではなくなってしまう^^;
『笹岡恵里がいじめに屈することのない人間に変わっていきました』ともっていくには、恵里はこのさき成長するだろうと匂わせるなにかのエピソードなり、言葉か態度が必要だろうなと思いました。
最後の一文だけでそこにもっていくのは、道が細すぎることは否めないことでしょう。作者の意図する結論への道を細くし、あとは読者にまかせるのが悪いとはいいませんが、できれば多くの人に辿りついてほしいものです。特にこの作品については強くそう思います。多くの人の心の中で、恵里が幸せでありますようにと、勝手に願う次第です。なんたって、幸せ娘なのですからね^^


<<最後に>>
さてさて、勝手なリクエストに対して、あとがきまでつけていただき、ありがとうございました。作品は楽しく懐かしく、あとがきのほうはウンウン頷きながら読ませて頂きました。
そして、再度うだうだと文句めいたものを書いている自分に少し自己嫌悪です。
とりわけ、私の再度読みたいという願いをかなえてくれた藍紫さんに最大限の感謝をいたします。
ありがとうございました。
こんな昔の作品にまで再び感想をいただけて嬉しい限りです。ありがとうございました。
せっかくなので、書いた当時のことも思い出しつつ返信します。

小太郎さんが初めて批評をかかれた、というのが驚きです。当時、小太郎さんからいただいた批評をみて、そのレベルの高さに驚かされたものです。故に、いただいた感想はしっかり保存し、今でも大切にしています。

誤字は、まだありましたか……。訂正しました。指摘ありがとうございます。

前回いただいた「リアル」との批評、実は私はこれを褒め言葉として受け取っていました。現代を舞台とし、超常現象を排除した私の作品って、たぶんこれともう一つ二つくらいだと思います。つまり、現実世界を描き、なおそれが「リアル」と表されるのであれば、これほど結構なことはないと。それ故に、小太郎さんからいただいた批評もまた私の中で残り続けています。理由も、「リアル」の一言につきます。

さて、本題について。

なるほど。小太郎さんにならば、すべて見透かされていたと勝手に思っていましたが、「願い」なんですね。いえ、感想であり、願いであったとしても、作品としては幸せなことです。それに、前回の批評からは、やはり私の意図とかぶる所があり、当時の感想の中では一番真意を突いていました。

主人公の成長について。
確かにこれは描かれていません。でも、これを暗示するのがしろねこだと考えています。ただ、しろねこの振る舞い一つで主人公の行く先を示すのは少々読者には不親切だったな、と改めて思います。おっしゃるとおり、作中に変化を、少なくとも変化を暗示する描写が必要でした。

>なんたって、幸せ娘なのですからね
幸せ娘。ああ、こんなことに気づかないなんて!
そうですよね、こんなタイトルにしたからには、全力で主人公を幸せにしてあげないと。最後の一文と、しろねこの振る舞いのみで示すのはちょっと乱暴でした。タイトルと内容がかみ合っていないなんて最悪です。今更ながらこの点につきましては反省します。

しかし、タイトルがヒントでもあることは事実。内容と本編が合っていないことは認めますが、このタイトルはどうにも気に入っています。やはりタイトルを思いついて書いただけあります。

リクエストについては、むしろ私の方がありがとうです。なんたってお客さんが来てくれるだけで、ここをつくったかいがありますから。
それに、今回の批評で得るものもありました。内容に関しては今更推敲しようなんて考えませんが、タイトルのことです。内容あってのタイトルであることを実感させられました。タイトルが先行した場合も、それに内容を合わせなければならないですね。

二度読んでくれるだけでなく、二度も参考になる批評をいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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